集団の環境で育つ力
2025/02/26(水)
てらぴぁぽけっとは
ABAの個別療育と小集団療育の二つを一回の療育の時間に行なっています。
今回は集団活動についてです。
この時期になりますと、年長さんは
いよいよ就学ということで、
集団活動の中でも、年少、年中さんとは
違う役割を持ってもらったりします。
例えば、
リズムウォークで動きの指示を
出してもらって、
お手本に倣う→お手本になる
と立場を変えてみたり。
始まりの会で、前に立って、日直のような
ことをしてもらうこともあります。
このようにリーダー的なことを
してもらうこともありますが、そもそも
集団活動の中には
個別で学んだことを応用する
という意味があります。
例えば、文字を読んで伝える。
本を持ってきて先生に渡す。
先生から渡された物を他のお友達に渡す。
渡す時に言葉を伝え合う。
〇〇さんの後ろ、など指示された位置に移動したり物を置く。
これらは
個別で学んできたことを応用、転用した
所作であったり、
組み合わせた物です。
集団場面においては、
一対一の学習と違い、環境つまり
周りの物、人、言葉、動き、ルールに
よって行動しなければならない事が多くなります。
もちろん、これらの場面においては
一人一人のお子様にとって、より良い方法
を見つけながら行なっていきますから、
全員一様ではありません。
いずれにしても、
意図的に集団の環境を作ることで、
練習をする場面にしているということですね。
行なっていることは
何気ないことに見えることもあると思いますが、
私たちはその様子、動作言葉の
一つ一つの中に、
子供たちがこれまで学んできたことが
沢山詰まっている事を知っています。